【3月29日 AFP】21F1開幕戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)は28日、決勝が行われ、アストンマーティン(Aston Martin F1)でのデビュー戦に臨んだセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、ポイント獲得を逃し、逆にスーパーライセンスに対するペナルティーポイント5点をもらうという、ここ最近のキャリアでも特に失望の大きい一日を過ごした。

 F1で総合4連覇の実績を持つベッテルは、大きな期待を胸にバーレーン・インターナショナル・サーキット(Bahrain International Circuit)に乗り込んできたが、決勝が始まる頃には前向きな言葉を口にするのがやっとで、パドック関係者の多くも肩をすくめて同情するくらいしかできなくなっていた。

 レース前には、予選で二つのイエローフラッグに従わなかったことに対する5グリッド降格と3ペナルティーポイントの処分を科され、迎えた決勝ではターン1でのブレーキングミスでアルピーヌ(Alpine F1)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)に衝突。審議の結果、原因はベッテルにあると判断され、追加で2点の罰点をもらった。

 最終的に、決勝の順位も15位に沈んだ。

 ベッテルは「もちろん、自分にとっては難しいレースだった」と話した。

「左に切り返そうとしたが、エステバンも同じように左へ向かってきた。その後、彼の真後ろにいる状態でフロントタイヤをロックさせ、真っすぐぶつかってしまった。だからもちろん、どちらのレースにとっても良い出来事ではなかった」

「チームは1ストップ戦略を試した。何か違うことをやる必要があった。最初はそれほど悪くないように思えたが、後半へ行くにしたがって、タイヤにものすごく苦労させられた。だから、きょうはどうやってもポイントを取るのは現実的に不可能だったと思う」 (c)AFP