【3月29日 AFP】英イングランドは29日、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)緩和の第2段階に入る。ワクチン接種が進んだ成果だが、欧州には感染の新たな波が押し寄せており、英政府は警戒を緩めないよう市民に呼び掛けている。

 イングランドでは今月8日に学校が再開されたが、29日からは屋外で最大6人あるいは2世帯まで集まることが認められる。また、アマチュアのチームスポーツや屋外でのテニス、ゴルフ、バスケットボール、水泳が可能になる。地元紙は「ハッピーマンデー」だと伝えている。

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は、29日から「夏のスポーツシーズンが始まり、全年代の人がチームメートと再会し、好きな活動を再開できるようになる」との期待感を表明。

「だが、今後も用心しなければならない。欧州全域で感染者は増えており、新しい変異株がワクチン接種を脅かしている」として、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)や衛生上の指導をしっかり守るよう市民に求めた。

 来月12日に始まる規制緩和の第3段階では、パブのテラス席での飲酒や、美容院など生活に必要不可欠ではない店舗の営業再開が予定されている。髪が相当伸びているジョンソン首相は、理髪店で散髪をしたり、パブでビールを飲んだりするのが楽しみだと語った。

 イングランド以外のスコットランド、ウェールズ、北アイルランドでは、それぞれ独自にコロナ対策を実施している。(c)AFP