【3月27日 AFP】ブラジルで26日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による1日当たりの死者数が過去最多の3650人を記録した。保健省が明らかにした。

 ブラジルでは2月以降、新型コロナウイルスによる死者数、新規感染者数のいずれも過去最多を相次いで更新している。累計死者数は30万7000人を超えており、米国に次いで世界で2番目に多い。

 1日当たりの死者数が3000人を超えたのは23日。この1週間の1日当たりの死者数は平均約2400人で、これは1月初めと比べると3倍を超えている。

 ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)などを行わない人々がいることや、より感染力が強いとみられる新しい変異株の出現といった要因によって、死者数は増加を続けている。

 ブラジルにおけるもう一つの大きな問題はワクチン接種の進みが遅いことで、これまでに新型コロナウイルスワクチンの接種を少なくとも1回受けた人は人口2億1200万人の5.9%にとどまっている。(c)AFP