【3月26日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)欧州予選は25日、各地で第1節の試合が行われ、グループBのスペインは微妙な判定によって与えたPKで失点をし、ギリシャと1-1で引き分けて初戦を飾れなかった。

 グラナダ(Granada)にギリシャを迎えたスペインは前半を支配し、33分にはアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)が左足のシュートを決めて先制した。

 スペインはハーフタイム、ベテランDFセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)に代えてイニゴ・マルティネス(Inigo Martinez)を投入するも、55分にマルティネスがギオルゴス・マスラス(Giorgos Masouras)にスライディングしたと判定され、不運にもギリシャにPKを与えてしまった。

 キャプテンを務めたアナスタシオス・バカセタス(Anastasios Bakasetas)がPKを決めたギリシャは、苦戦の末に勝ち点1を手にした。

 スペインのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は「この結果に満足したわけでも、刺激を受けたわけでもない。ギリシャのペナルティーエリアに近づいたときは常にキレがなく、効果的なプレーもできなかった」とコメントした。

 グループJのドイツはアイスランドを3-0で下し、白星発進を飾った。

 ドイツは試合開始7分までにレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)とカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)がそれぞれゴールを奪った。男子のドイツ代表チームがこれほど早い時間に2点のリードを奪ったのは52年ぶりとなった。

 後半に入ると、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)で今季34試合の公式戦に出場し16得点を挙げているイルカイ・ギュンドアン(Ilkay Guendogan)が追加点を挙げた。

 昨年11月のスペイン戦で0-6と大敗したドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は力強いパフォーマンスを求めており、今回の結果は完璧な立て直しとなった。

■イタリアも勝利

 グループCのイタリアは、ドメニコ・ベラルディ(Domenico Berardi)とチロ・インモービレ(Ciro Immobile)がそれぞれ前半にゴールを決め、北アイルランドを2-0で下した。

 2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)でまさかの予選敗退となったイタリアは、ブルガリアを3-1で下したスイスと勝ち点で並び、同組で2位につけている。

 グループIのイングランドは、ジェームズ・ウォード・プラウズ(James Ward-Prowse)とオリー・ワトキンス(Ollie Watkins)に代表初ゴールが生まれるなどし、サンマリノに5-0で大勝。ドミニク・キャルバート・ルーウィン(Dominic Calvert-Lewin)が2得点をマークし、この日キャプテンマークを巻いたラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)もネットを揺らした。

 イングランドと同組のポーランドは、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が83分に同点ゴールを奪い、ハンガリーと3-3でなんとか引き分けた。(c)AFP