【3月26日 AFP】サッカー国際親善試合が25日、各地で行われ、日本は孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)を欠く韓国に3-0で勝利し、来週に再開されるW杯カタール大会(2022 World Cup)アジア予選に向けて弾みをつけた。

 代表デビューとなった山根視来(Miki Yamane)の初ゴールで17分に先制した日本は、鎌田大地(Daichi Kamada)がその10分後に追加点をマークすると、終盤には遠藤航(Wataru Endo)が3点目を奪った。

 イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の孫については、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が負傷中の招集に苦言を呈しており、結局同選手は代表メンバーから外れ、日本に遠征しなかった。

 サウサンプトン(Southampton FC)のラルフ・ハッセンヒュッテル(Ralph Hasenhuettl)監督も、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)下で選手が渡航して親善試合に出場するのは「理解できない」と話していたが、南野拓実(Takumi Minamino)は先発出場となった。

 韓国を率いるパウロ・ベント(Paulo Bento)監督は、「この結果から学んだり分析したりできることはもちろんあるが、両チームの状況は同じではなかった」とコメントした。

 ホームゲームで2019年11月以来となる勝利をつかんだ日本にとっては、30日のモンゴル戦で再開されるW杯アジア予選に向けて良いウオーミングアップの機会となった。

 鎌田は「試合前は、きょうは久しぶりに不安というか、ヨーロッパから帰ってきて練習自体、僕自身体が全く動かなくて国内組の人たちにチンチンにされていた」と述べた上で、「試合になるとスイッチが入って良かったです」と続けた。

 また森保一(Hajime Moriyasu)監督は「コロナ禍でいろんな制限を強いられて、困難な生活をしている方々が多い中で、サッカー、スポーツをやっていいのか、大規模なイベントをやっていいのか、賛否あるのは自身も考えている」としながらも、「反対意見があることも認識している上で、サッカーが社会の役に立つ、社会貢献できることを認識してもらえればうれしいと思ってやっていた」と語った。(c)AFP