【3月25日 AFP】(更新)エジプトのスエズ運河(Suez Canal)で座礁した巨大コンテナ船を所有する日本の正栄汽船(Shoei Kisen)は25日、離礁作業は「困難を極めている」と発表した。

 正栄汽船は公式ウェブサイトで、現地当局と船舶管理会社ベルンハルト・シュルテ・シップマネジメント(Bernhard Schulte Shipmanagement)と連携して「エバーギブン(Ever Given)」の離礁を試みていると説明。

「スエズ運河を航行中、航行予定の船舶、ならびにその関係者の皆さまに多大なご心配をお掛けしておりますこと誠に申し訳ございません」と謝罪するとともに、乗組員の負傷や油の流出はないと報告した。

 一方エジプトのスエズ運河庁(Suez Canal Authority)は同日、エバーギブンが離礁するまで運河の通航を「一時的に停止」していると発表した。

 同庁のジョージ・サフワット(George Safwat)報道官は、「海上当局によると、13隻の船団が北側のポートサイド(Port Said)から通航予定だったが、(中略)離礁が完了するまで停泊している」と明かした。(c)AFP