【3月24日 AFP】イタリアの独裁者ベニト・ムソリーニ(Benito Mussolini)のひ孫、ロマーノ・フロリアーニ・ムソリーニ(Romano Floriani Mussolini)は23日、サッカー同国セリエAのラツィオ(SS Lazio)と初めてプロ契約を結んだと明かした。

 自身のインスタグラム(Instagram)に2024年までの契約書にサインする写真を投稿したDFのフロリアーニ・ムソリーニは、「自分のスタート地点を考えると、初めてのプロ契約をラツィオと交わし、あと3年このユニホームを着て過ごすことができることをうれしく思う」とつづった。

 18歳のフロリアーニ・ムソリーニは、2016年からラツィオのアカデミーに所属し、すでにユースチームでのプレー経験はあった。母はかつて中道右派政党フォルツァ・イタリア(Forza Italia)に所属し、欧州議会(European Parliament)議員を務めたこともあるアレッサンドラ・ムソリーニ(Alessandra Mussolini)氏。

 ラツィオはこれまで、一部の過激サポーター集団や極右グループとの間でトラブルがあり、関係性を否定しなければならないことが多々あった。

 最近では2020年1月、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)のレンヌ(Stade Rennes FC)戦でファン16人がファシスト式の敬礼をしたことで、欧州サッカー連盟(UEFA)から罰金2万ユーロ(約260万円)を科せられた。(c)AFP