【3月23日 AFP】フランスの裁判所は22日、サッカー同国リーグ1に所属するオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)の練習場を襲撃した罪などで4人に禁錮刑を科し、2人に無罪を言い渡したと発表した。

 過激派サポーター集団のリーダー2人と秘書、さらに花火を持ち込んだファンの計4人に最長1年の禁錮刑が下った。

 フランスでは2年未満の禁錮刑の場合、収監を免れるのが慣例となっている。

 1月30日に起きた事件では、マルセイユの成績に不満を持つサポーター約300人が、ジャック・アンリ・エイロー(Jacques-Henri Eyraud)会長の退陣を求めてチームの練習施設の前に集まった。練習施設には発煙筒や爆竹が投げ込まれ、屋内に突入して更衣室にまで侵入したファンもいた。エイロー会長はその後、解任された。

 裁判所によれば、窓や車も破壊された。マルセイユは被害額について、「最低でも8万7000ユーロ(約1100万円)」相当だと見積もっている。

 この事件での裁判は今回が2件目で、1件目では抗議活動に参加した際に逮捕された11人に禁錮6月、他の1人に禁錮3月の執行猶予付き判決がそれぞれ下され、2人が無罪となっていた。(c)AFP