【3月22日 AFP】フランス南部マルセイユ(Marseille)で週末、新型コロナウイルス対策規則に違反する大規模な路上パーティーが開かれた。参加者は6000人を超え、うち大半がマスクを着用しておらず、仏内務省報道官は「許されない」と非難した。

 カーニバルの様相を呈したパーティーに参加したのは主に若者で、その多くが集会の制限やバーやナイトクラブの閉鎖に不満を示していた。

 マルセイユは、20日から新たに課されたロックダウン(都市封鎖)の16対象地域には入っておらず、近隣のニース(Nice)などのホットスポット(局地的流行地)に比べると、現時点での感染者数は少ない。

 内務省報道官は22日、国営ニュースラジオ局フランス・アンフォ(Franceinfo)に対し「新型コロナウイルスの流行と闘うため、皆がそれぞれに課された規則を守ろうと努力し、生活を適応させ、工夫している時に、絶対に許されない」と指摘。9人が逮捕され、数十人に罰金が科されたと明らかにした。

 フランス政府は20日、人口の約3分の1を対象とした限定的なロックダウンを導入。対象地域では生活に必要不可欠と認められない店舗が閉鎖され、移動も制限されるが、学校は閉鎖されず、外出も認められている。(c)AFP/Sandra LAFFONT