【3月22日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2020-21)は21日、準々決勝が行われ、レスター・シティ(Leicester City)はケレチ・イヘアナチョ(Kelechi Iheanacho)の2得点などでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を3-1で下し、4強入りを果たした。

 同大会で1981-82シーズン以来の4強入りを果たしたレスターは、4月にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で予定されている準決勝でサウサンプトン(Southampton FC)と対戦する。レスターはFAカップで優勝したことがなく、1968-69シーズンを最後に決勝進出を果たせていない。

 一方のマンチェスター・ユナイテッドは、昨年1月のリバプール(Liverpool FC)戦後から続いていた国内公式戦におけるアウェーゲームでの無敗記録が29試合でストップした。

 2016-17シーズンのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)制覇を最後にタイトルから見放されているマンチェスター・ユナイテッドだが、オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督の下での初優勝は、同大会が最後の現実的なチャンスとなっている。

 スールシャール監督は「チームには活気がなかったが、無理もない。3日おきに試合をこなしており、素晴らしい戦いを見せている。試合数や移動距離が結果として表れた」とコメントした。

「(ヨーロッパリーグのACミラン<AC Milan>戦が行われた)ミラノ(Milan)での木曜日(18日)は重要な夜だったし、体力的にも消耗した。今日は必要以上の活力や勢い、自信がなかった」

「ヨーロッパリーグとプレミアリーグに集中することになる。もちろんウェンブリーに行きたかったが、今後はこれからの試合にしっかりと集中する」

 他の試合では、先発メンバーを大幅に入れ替えたチェルシー(Chelsea)がシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)に2-0で勝利。ベストパフォーマンスではなかったものの勝ち上がりを決め、準決勝では4冠を狙うマンチェスター・シティ(Manchester City)と対戦することになった。

 昨シーズンの決勝でアーセナル(Arsenal)に敗れて準優勝に終わったチェルシーは、ここ5シーズンで4度目の4強入りとなる。

 トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督の就任後、公式戦14試合で無敗を維持しているチェルシーは、うち12試合でクリーンシートを達成しており、これで7試合連続の無失点となった。(c)AFP/Steven GRIFFITHS