【3月22日 AFP】20-21イタリア・セリエAは21日、第28節の試合が行われ、王者ユベントス(Juventus)は下位ベネベント(Benevento Calcio)に0-1で敗れ、10連覇を目指す上でまたしても打撃を受けた。

 ホームにベネベントを迎えたユベントスは69分、MFアルトゥール(Arthur Melo)が自陣ペナルティーエリアを横切るパスをカットされ、アドルフォ・ガイチ(Adolfo Gaich)に決勝点となるゴールを許した。

 3位キープとなったユベントスは、チーム内で新型コロナウイルスの陽性反応者が複数人確認されたためサッスオーロ(US Sassuolo)戦が延期になった首位インテル(Inter Milan)と、暫定で勝ち点10差となっている。

 ユベントスは今月初め、FCポルト(FC Porto)に敗れ欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)で決勝トーナメント1回戦敗退となっており、リーグ戦を11試合残す中でまたしても痛手を被った。

 ユベントスのアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)監督は「あらゆる面で低調なパフォーマンスだった」としながらも、「タイトルを信じ続ける必要がある。その目標は変わらないし、それは絶対に必要な考え方」と述べた。

 また、2位につけるACミラン(AC Milan)はアウェーでフィオレンティーナ(Fiorentina)を3-2で下した。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に屈したヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)での敗退から立て直したミランは、試合がなかったインテルとの差を6ポイントに縮め、ユベントスとの差を4ポイントに広げた。

 3週間ぶりに先発復帰を果たした39歳のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が9分に先制点を挙げたミランはその後逆転を許したが、57分にブラヒム・ディアス(Brahim Diaz)が同点弾をマークすると、70分過ぎにはハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)が逆転ゴールを決めた。

 セリエAの1シーズンで15得点を挙げた最年長の選手となったイブラヒモビッチは、「マンチェスター・ユナイテッドに敗れた後のこうした勝利はとても重要だった」とコメントした。

 チャンピオンズリーグでレアル・マドリード(Real Madrid)に敗れたアタランタ(Atalanta)は、アウェーでエラス・ベローナ(Hellas Verona)に2-0で勝利。勝ち点でユベントスに並び、4位の座を盤石なものにした。

 ナポリ(SSC Napoli)はドリース・メルテンス(Dries Mertens)の2得点で同じく来季のチャンピオンズリーグ出場権を争うASローマ(AS Roma)を2-0で下し、アタランタとの差を2ポイントのままにしている。(c)AFP/Emmeline MOORE