【3月17日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)でプレーするズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が、約5年ぶりにスウェーデン代表に復帰することが決まった。16日に発表された3月末の代表戦のメンバーに選出された。

 尊大な性格で知られるイブラヒモビッチも自ら代表復帰を発表し、インスタグラム(Instagram)に代表のユニホームをまとった自分の写真と「神の帰還」というメッセージを投稿した。

 約3か月後に欧州選手権(UEFA Euro 2020)が待つ中で、代表にとっては期待の大きな復帰となった。39歳のイブラヒモビッチは、2016年の欧州選手権限りで代表を引退するまで、116試合に出場して62得点を挙げている。

 メディアが以前から復帰の可能性を報じる中、スウェーデンサッカー協会(SvFF)はノーコメントを貫いていたが、この日、イブラヒモビッチは25日のジョージア戦、28日のコソボ戦のW杯カタール大会(2022 World Cup)欧州予選2試合、また31日の親善試合エストニア戦に向けた代表に招集された。

 イブラヒモビッチはこのところ筋肉系の負傷で戦列を離れているが、18日に行われるヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)の古巣マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦で復帰が期待されている。

 ヤンネ・アンデション(Janne Andersson)監督は報道陣に対して「ズラタンが入った方がチームが強くなると思う。それが選出理由だ」とコメント。さらに発表文では「何よりもまず、彼は非常に優れたサッカー選手で、スウェーデン史上最高の選手だ」と述べた。

「イブラ」がいない中でも、代表は2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)でベスト8に入り、欧州選手権本戦の切符を手に入れた。新型コロナウイルスの影響で1年延期になった欧州選手権では、スペイン、ポーランド、スロバキアと同じグループEに入っている。アンデション監督は5月に出場メンバーを発表すると話している。(c)AFP/Helene DAUSCHY