【3月20日 AFP】ドイツ国立ロベルト・コッホ研究所(RKI)は19日、同国における新型コロナウイルスの新規感染者は「明らかに指数関数的に」増えてきていると発表した。ドイツでは現在、新型ウイルス対策の強化について議論が交わされている。

 RKIのラース・シャード(Lars Schaade)副所長は記者団に対し、感染力の強い新型ウイルスの変異株が急拡大してきており、感染拡大防止策による先月の成果が相殺されていると述べた。

 シャード氏は、「クリスマスの前は感染者が極めて多く、重症者と死者も多く、病院の医療体制が逼迫(ひっぱく)していたが、それと似た状況がイースター(Easter、復活祭)にも起こる可能性は非常に高い」との見解を示した。

 RKIは19日、ドイツの過去24時間の新規感染者は1万7482人、死者は226人だったと発表した。同国ではロックダウン(都市封鎖)が数か月にわたって施行されているにもかかわらず、7日間の10万人当たりの新規感染者数は96人にまで上っている。

 また、イェンス・シュパーン(Jens Spahn)保健相は、「わが国は感染拡大の第3波のさなかにある。各数値は上昇しており、新型ウイルスの変異株の割合も増加している」と述べた。(c)AFP/Deborah COLE