【3月19日 AFP】世界各国の幸福度をランキングで示した国連(UN)の「世界幸福度報告書(World Happiness Report)」2021年度版が19日発表され、フィンランドが4年連続で1位となった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)も、このランキングにはほぼ影響しなかったことが示された。

 今回で9年目になった報告書は、世界149の国・地域を対象に、国民に自分の幸福度を尋ねた結果と、国内総生産(GDP)や社会福祉、個人の自由、汚職の深刻さなどの指標を総合評価し、過去3年の平均値で順位を決めている。

 上位は今年もまた欧州諸国が独占し、2位以下にはデンマーク、スイス、アイスランド、オランダが続いた。ニュージーランドは順位を1つ下げて9位になったが、欧州以外で唯一トップ10に入った。

 最下位はアフガニスタンで、そのすぐ上にはレソト、ボツワナ、ルワンダ、ジンバブエとアフリカ諸国が並んだ。

 フィンランドは新型ウイルス感染者数で見ても欧州最少レベルだった。報告書をまとめた担当班は「フィンランドは、他者との相互の信頼関係に関する複数の指標でも非常に高い値で、これがパンデミックのさなかにも命と生活を守る一助になった」との見方を示した。(c)AFP