【3月18日 AFP】米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)を長年にわたり率いた著名指揮者ジェームズ・レバイン(James Levine)氏が死去した。77歳だった。同氏の医師が17日、明らかにした。レバイン氏はセクハラ疑惑が浮上しMETを解雇されていた。

 医師のレン・ホロビッツ(Len Horovitz)氏はAFPに対し、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の報道を認め、同氏が今月9日、米カリフォルニア州パームスプリングズ(Palm Springs)で老衰により亡くなったと説明した。

 レバイン氏は1970年代から40年間にわたりMETを率いたが、METは2018年3月、若い演奏家たちにセクハラ行為をしていた「信頼性のある証拠」が見つかったとして、同氏を解雇した。

 レバイン氏は、ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏による性的暴行疑惑に端を発したセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」で失脚した芸術家の中でも、特に著名な人物の一人だった。(c)AFP