【3月17日 CNS】市民の消費意欲が旺盛になっている中国では、生活の満足度を高める「悦己(自分を喜ばせる)型消費」が若い女性を中心に広まっている。

「中国のハワイ」といわれる中国南部のリゾート地・海南省(Hainan)海口市(Haikou)のショッピングモールでは最近、今月8日の国際女性デーに合わせた特別セールで盛り上がった。あらゆる分野の企業が「女王陛下のためのスペシャルセール」「女神とのデートフェスティバル」などの広告を掲げ、女性向け商品の大幅割引やプロモーション活動を行った。

 教師をしている20代の金霞(Jinxia)さんは、お気に入りの服やスキンケア製品、スイーツを買うことが消費スタイルとなっている。「自分の好きなものを買うことが、日々の満足感をもたらします」と笑顔で話す。

「花を買う」というと親しい人へのプレゼントを思い浮かべるが、自分のために花を買うことが新しいおしゃれになっている。海口市の海口友誼陽光城商業広場にあるフラワーショップ「奈絲鮮花」では、多くの女性が自分の好きな花を選んでいた。

「悦楽型消費」は物質的な豊かさにとどまらず、精神的な満足感ももたらしている。日ごろ自分が使う商品にこだわり、健康や美容に費やすことは自分に自信を与え、自己啓発力を向上させることにつながる。「自分を喜ばせる消費」は「自分を高める消費」にもなっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News