【3月17日 AFP】男子テニス世界8位のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)は16日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け導入された現行のランキングシステムは自身に不利に働いているとして、批判的な考えを示した。

 これに先立ち世界7位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)も先日、膝のけがで丸1年ツアーを離れたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)よりも自身の順位が下であることから、計算方法が変更された現在の制度を「ばかげている」と表現していた。

 コロナ禍で移動して大会に出場できない選手を保護するために導入された新システムでは、選手はポイントを加算することができるが、前のシーズンに獲得したポイントは落とさない仕組みになっている。

 この日ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2021)のシングルスで初戦を突破したルブレフは、ズベレフの意見に賛成かどうかを問われ「本来のシステムなら、僕は世界4位くらいになっていたと思う。8位か4位か、どちらがうれしいと思う?」と答えた。

「個人的には、今のシステムで4位に入るのははるかに難しいと思う。それが答え」

 大会第2シードとしてドバイ選手権に出場しているルブレフは、予選勝者のエミル・ルースブオリ(Emil Ruusuvuori、フィンランド)を6-4、6-4で下し、ATP 500の大会でマッチ21連勝となった。

 昨年9月のハンブルク・ヨーロピアン・オープン(Hamburg European Open 2020)から4大会連続でATP 500を制しているルブレフは、3回戦で第15シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)と対戦する。(c)AFP/Reem Abulleil