子どもが斬首の標的に イスラム武装勢力の攻撃激化 モザンビーク
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【3月17日 AFP】子どもの権利保護団体「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」は16日、アフリカ・モザンビーク北東部でのイスラム武装勢力の反乱で、11歳を含む子どもが被害を受けていると明らかにした。中には斬首された子どももいるという。
ガス資源の豊富なカボデルガド(Cabo Delgado)州の紛争では子どもたちが標的にされているとの報告に、同団体は「憤慨し、深く悲しんでいる」と述べた。一帯ではこの1年で治安が著しく悪化し、攻撃が激化しているという。
外部の監視員らによると、アフリカ南東部に位置するモザンビークではこの反乱により約2600人が死亡し、67万人が避難。死者の半数は民間人とされる。
ある女性はセーブ・ザ・チルドレンに対し、12歳の息子が斬首されたと語った。夜に村が襲撃され、家々が焼かれたという。「私たちは森に逃げようとしたが、彼らは長男を捕らえ、首をはねた。私たちも殺されてしまうので、何もできなかった」
もう一人の女性も武装集団に息子を殺され、避難せざるを得なかったと語った。息子の遺体は埋葬できずにいると述べた。
「11歳の息子が殺されて、村にいるのはもう安全ではないと思い、父が住んでいる別の村に逃げた。しかし、何日かするとそこでも攻撃が始まった」
モザンビーク北東部のイスラム過激派勢力は現地で「アルシャバーブ(Al-Shabaab)」と呼ばれているが、2017年以降ソマリアで活動を活発化させている同名の過激派組織とのつながりはないという。(c)AFP/Callum PATON