【3月14日 AFP】20-21スペイン1部リーグは13日、第27節の試合が行われ、首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は10人のヘタフェ(Getafe CF)と0-0で引き分け、優勝を争うFCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)を勢いづかせる結果となった。

 この一戦の前、レアルはカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の終盤の2得点でエルチェ(Elche CF)に2-1で逆転勝利しており、首位との勝ち点差は6となった。

 一方のバルセロナは、15日に行われる最下位SDウエスカ(SD Huesca)との試合で勝利すれば、アトレティコとの差を4ポイントにまで縮めることができる。

 70分にアラン・ニョム(Allan Nyom)が退場し、20分を残して数的優位となったアトレティコは、ルイス・スアレス(Luis Suarez)のシュートがポストをたたくと、ムサ・デンベレ(Moussa Dembele)にも2度の決定機が訪れるなど相手にプレッシャーをかけ続けた。

 しかし、フィニッシュの精度を欠いたアトレティコはまたしても停滞し、公式戦の直近7試合で2勝しか挙げていない状態で17日に行われるチェルシー(Chelsea)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)決勝トーナメント1回戦第2戦を迎えることになった。

 アトレティコは第1戦を0-1で落としており、敵地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)での一戦で逆転を目指す。

 ホームにエルチェを迎えたレアルは91分、前週末のアトレティコ戦で終盤に同点弾をマークしたベンゼマがポストに当たって入る鮮やかなシュートを決め、チームを勝利に導いた。

 ベンゼマは「チームに勝ち点3をもたらす美しいゴールだった。かつてないほど幸せ」とコメントした。

 この試合では、膝の負傷で離脱していたセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が1月以来となる復帰を果たしたが、60分過ぎに途中交代となり、16日に予定されているチャンピオンズリーグのアタランタ(Atalanta)戦で起用できるかは不透明な状況になっている。

 また、同じく1月から離脱を強いられてきたエデン・アザール(Eden Hazard)も後半から途中出場して復帰を果たしており、こちらはレアルが1-0とリードした状態で迎えるホームでのアタランタ戦でプレーできるかもしれない。(c)AFP