【3月12日 AFP】欧州連合(EU)は11日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した接種1回型の新型コロナウイルスワクチンを承認した。EUが承認したコロナワクチンはこれで4つ目。

 EUは同社製ワクチン2億回分の供給を確約し、さらに2億回分を追加購入できるオプション付き契約を結んでいるが、欧州への供給は4月以降になる可能性も浮上している。

 EUはこれまで、米ファイザー(Pfizer)・独ビオンテック(BioNTech)製、米モデルナ(Moderna)製、英アストラゼネカ(AstraZeneca)・オックスフォード大学(Oxford University)製の計3種類のワクチンを承認。米ノババックス(Novavax)製、独キュアバック(CureVac)製、ロシアのスプートニクV(Sputnik V)の3種類については、欧州医薬品庁(EMA)がローリング・レビュー(逐次検査)を実施中だ。

 EUは今年1月にワクチン接種計画を開始したが、ワクチン3種の供給に遅れが生じ、計画は難航。さらに11日には、接種後に血栓が生じる事例が報告されたとして、デンマークなど数か国がアストラゼネカ製ワクチンの使用を一時中止すると発表し、EUのワクチン接種計画は新たな問題に直面した。(c)AFP