【3月11日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領が推進する1兆9000億ドル(約206兆円)規模の新型コロナウイルス経済対策法案が10日、議会を通過した。バイデン氏にとって大きな成果となるもので、コロナ流行により困窮する多くの家庭と事業主が切望する現金給付が実現する。

 経済対策には、ワクチン普及に向けた予算や、国民の大半が対象となる1400ドル(約15万円)の給付金などが盛り込まれた。下院で行われた採決では、野党・共和党の議員らがそろって反対票を投じたものの、法案は賛成220、反対211の僅差で可決された。共和党側は、バイデン氏が米国を団結させると宣言していた就任時の公約を放棄したと非難している。

 法案は先週、上院を通過しており、今後バイデン氏の署名を経て成立する。ホワイトハウス(White House)によると、署名は失業給付上乗せ措置の失効2日前に当たる12日に行われる予定だ。(c)AFP