【3月7日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の就任式で詩を朗読し、一躍有名になったアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)さん(22)が5日、帰宅時に警備員らしき男性に尾行されたとツイッター(Twitter)で明かした。ツイッターアカウントによるとゴーマンさんはロサンゼルス在住だが、男性はゴーマンさんが「怪しい」からとの理由で、本当の自宅かどうか問いただしてきたという。

 ゴーマンさんは「これが黒人女性の現実だ。ある日称賛を受けても、次の日には脅威と言われる」と投稿。「彼は私が『怪しく見える』からと、ここに住んでいるのかと問いただした。私は鍵を見せて、ロックを解除して建物に入った。彼は立ち去ったが、謝罪はなかった」とつづった。

 ハーバード大学(Harvard University)卒のゴーマンさんは今年1月、連邦議会議事堂襲撃事件を題材にした自作の詩「The Hill We Climb(私たちがのぼる丘)」を大統領就任式で朗読して国際的な注目を集め、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の頂点を決めるスーパーボウル(Super Bowl)でも詩を披露した。

 ゴーマンさんは別のツイートで「ある意味、彼は正しかった。私は脅威だ。不公平に対する、不平等に対する、そして無知に対する脅威だ。真実を話し、希望と共に歩く者は、権力者にとって明らかに、致命的に危険な存在なのだ」と書き込んでいる。(c)AFP