【3月5日 AFP】中国政府は4日、リトアニアが台湾に貿易事務所を開設すると発表したことに強く反発した。

 リトアニア経済省の報道官はAFPに対し、「台湾のリトアニア貿易事務所は、年内に開設される予定だ。アジアにおけるわが国の経済外交を後押しし、多様化する取り組みの一環だ」と説明した。

 これに対し中国外務省は、台湾に公的機関を設置することに「断固反対する」と表明した。

 中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)副報道局長は北京で会見し、「リトアニアに対し、一つの中国原則を支持し、外交関係の樹立に関する誓約を厳守するよう求める」と述べた。

 米国の同盟国で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国でもあるリトアニアは、台湾と正式な外交関係を結んでいない。しかし、対中関係は人権問題や貿易をめぐって近年悪化している。(c)AFP