【3月5日 AFP】男子テニス、アルゼンチン・オープン(Argentina Open 2021)は4日、シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)は6-4、3-6、1-6でフランシスコ・セルンドロ(Francisco Cerundolo、アルゼンチン)に敗れた。この試合では、ペールが唾を吐いて失点処分を科された揚げ句、最後の自身のサービスゲームでは「わざと負ける」などし、面目を失った。

 地元ファンが応援する世界137位との一戦で、同29位のペールが最初にかんしゃくを起こしたのは第2セットでのことだった。前のゲームでブレークを許していたペールは、次のゲームで40-15とリードしていた場面で、センターライン付近に打ち込まれた相手のサーブがエースと判定されると怒りを爆発させた。

 ペールは激怒しながら審判に詰め寄り、クレーコートについたボールの跡を指さしてフォールトだったと主張したが認められなかった。すると、球跡に唾を飛ばして暴言を吐き、警告が与えられた。次のポイントを取ってブレークバックには成功したものの、数ゲーム後に再び唾を吐いたり審判と口論になったりして、ポイントを失った。

 大会責任者を呼んだものの無駄骨だったペールは、その後もミスを重ねていら立ちを募らせた。そして、第3セットでゲームカウント1-5の劣勢に立たされると、最後は勝負を諦めたように「わざと負ける」行為に及んだように見えた。

 ペールは意図的と思われるような二つのダブルフォールトで0-30とされると、最後のサーブでは、ボールボーイがまだファーストサーブの球を回収しようとコートにいる間に打つ始末だった。試合後にはツイッター(Twitter)で850万ドル(約9億1700万円)を超す生涯獲得賞金の数字を示しつつ、「結局のところ諦めが肝心だ」と投稿していた。(c)AFP