【3月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で7度の年間優勝を果たしているメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が2日、単独最多となる8回目の優勝を決めたとしても、それを理由に引退するとは限らないと話した。

 36歳の王者は新シーズン、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏を上回る8回目のドライバーズタイトル獲得を目指すが、同時にその記録を置き土産に引退する可能性が取り沙汰されている。

 しかしこの日、チームの新車発表会に登場したハミルトンは、「心の中で、とても重要な決断を下した。それは、今季優勝できるかを決定的な要因にはしたくないということだ」とコメントした。

「僕がレースをしているのは、この世界を愛しているからで、その部分を常に自分の行動の核にするべきだと思う。称賛やタイトルが全てだったら、自分を見失うんじゃないかな」

「もちろん、(8度目の総合優勝は)最終的な夢だけど、それを続けるかどうかの決め手にする必要はないはずだ」

 メルセデスとの契約を1年しか延長せず、今季がF1で最後のシーズンになるとの臆測が強まったハミルトンだが、本人はそうした見方を否定し、「自分は幸運にも、やりたいと思っていた目標のほとんどを達成できたから、ずっと先のことまで考える必要はあまり感じていない」と話している。

「僕らは普通ではない時期を過ごしている。とにかく1年やりたかったんだ。続けるかはその後にまた話し合えばいいし、必要であればまた1年ずつ続けていけばいい」 (c)AFP