【3月1日 AFP】20-21スペイン1部リーグは28日、第25節の試合が行われ、首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は熱戦の末にビジャレアル(Villarreal CF)を2-0で下してここ最近の不調から立て直し、暫定ながら2位との勝ち点差を5に広げた。

 一時的な停滞によって、優勝争いをしているレアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)に勝ち点差を縮められていたアトレティコだが、アルフォンソ・ペドラサ(Alfonso Pedraza)のオウンゴールとジョアン・フェリックス(Joao Felix)の強烈な一撃で貴重な白星を手にした。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)の決勝トーナメント1回戦第1戦でチェルシー(Chelsea)に黒星を喫し、リーグ戦でも直近4試合で勝ち点5しか挙げられていない中、アトレティコはこの日の試合を迎えた。

 しかしアウェーのアトレティコは、ビジャレアルに何度かゴールに迫られながらも勝利を手にして2位バルセロナとの差を維持し、今週末のマドリードダービーを前にライバルであるレアルとの勝ち点差を暫定ながら6にまで広げた。

 来季の欧州カップ戦出場を目指すレアル・ソシエダ(Real Sociedad)とのホームゲームを3月1日に控えているレアルは、この試合に勝利すれば首位との勝ち点差を3に戻すことができる。

 アトレティコを率いるディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、「苦しんだし、2点目を奪った後でさえ相手には大きなチャンスがあった。だが、シーズンのこの時点で非常に重要な勝利を手にして帰ることができる」とコメントした。

 フェリックスはゴール後、シメオネ監督に向けて怒りのまなざしを向けていた様子だったが、これは出場機会を減らしていることによるものだとうわさされている。

 これに対してシメオネ監督は「反逆的な選手やプライドがある選手は大歓迎。あのゴールは彼の中から何かを引き出した」と答えた。

「彼にはあれが必要だったし、チームもあの得点を求めていた」 (c)AFP