【3月1日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke 04)が28日、降格の危機に陥る悪夢のシーズンが続く中で、クリスティアン・グロス(Christian Gross)監督やスポーティング・ディレクター(SD)ら、スポーツ部門のトップをほぼ総退陣させた。

 イェンス・ブフタ(Jens Buchta)監査役会会長は、「ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)戦、VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)戦の結果から、この決断は避けられなかった」と発表した。シャルケは前節、地元のライバルであるドルトムントとのダービーに敗れ、2月27日の今節ではシュツットガルトに1-5で大敗していた。

 会長は「クラブとファンに対し、チームはシーズンの残り3分の1で、できる限りの成果を出す責任がある」と話している。

 今回の一斉解任では、グロス監督の他にヨッヘン・シュナイダー(Jochen Schneider)SDとサーシャ・リーター(Sascha Riether)チーム・コーディネーターも職を解かれ、アシスタントコーチとフィットネスコーチも解任となった。

 2シーズン前には欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)に出場するなど、強豪として知られたシャルケだが、今季はリーグ戦23試合でわずか1勝しかできずに残留圏内と勝ち点9差の最下位に沈み、1988年以来の降格へまっしぐらに進んでいる。

 昨年末に就任したグロス監督は、就任2試合目で今季リーグ戦初勝利にチームを導き、リーグ戦31試合未勝利という54年前の記録に並ぶことはかろうじて免れたが、結局チームの崩壊を食い止められず、わずか2か月しか監督の座にとどまれなかった。シャルケは今季だけですでに4人がチームを率いている。

 ドイツメディアがシュツットガルト戦の前に報じた内容によれば、チーム内にはグロス監督に反旗を翻す選手がいたという。リーター氏は「選手が失望しているのは当然」と話す一方で、控室での「革命」は否定し、火消しを試みていた。

 グロス監督の後任はまだ発表されていない。(c)AFP