【3月1日 AFP】20-21イタリア・セリエAは28日、第24節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)はロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)がキックオフから33秒で先制点を奪うなどしてジェノア(Genoa CFC)を3-0で下し、リーグ優勝に向けて前進した。

 同日の他の試合では、ACミラン(AC Milan)がアウェーでASローマ(AS Roma)に2-1で勝利。前週に行われたミラノダービーでの黒星を含む連敗から常勝街道に戻った2位ミランと首位インテルの勝ち点差は4のままとなっている。

 ホームでファーストチャンスをものにしたルカクは、69分にマッテオ・ダルミアン(Matteo Darmian)のゴールもお膳立て。77分には途中出場のアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)が追加点をマークした。

 2009-10シーズン以来のセリエA制覇を目指すインテルは、ミランを3-0で下した前節のダービーに続く白星となり、これでリーグ5連勝となった。

 インテルを率いるアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、「チームのハードワークが実を結んでいるからうれしい。昨年の時点ですでに報われてはいたが、チームは今かなり成熟しているところ」とコメントした。

「14試合残っていることは理解している。何か良いことをしたいなら、最後まで自分たちのアンテナを張り続けよう」

 一方、2010-11シーズン以来のスクデット(リーグ制覇)を目指すミランは、42分にフランク・ケシエ(Franck Kessie)がPKを決めて先制するも、50分にはヨルダン・ヴェレトゥ(Jordan Veretout)の同点弾を許した。

 しかし8分後、相手GKパウ・ロペス(Pau Lopez)の不十分なクリアを拾ったアレクシス・サーレマーカース(Alexis Saelemaekers)のパスから最後はアンテ・レビッチ(Ante Rebic)がゴールを決め、ミランが接戦を制した。

 前日の試合でエラス・ベローナ(Hellas Verona)と1-1で引き分けていた王者ユベントス(Juventus)は、消化試合数が一つ少ないものの2位ミランとの勝ち点差が6にまで広がった。

 また、アタランタ(Atalanta)はルスラン・マリノフスキー(Ruslan Malinovskyi)とロビン・ゴセンス(Robin Gosens)が前半と後半にそれぞれゴールを奪い、サンプドリア(Sampdoria)に2-0で勝利した。

 前週ミッドウイークに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)でレアル・マドリード(Real Madrid)に黒星を喫したアタランタだが、5位転落となったローマをかわして4位に浮上。暫定ながら勝ち点でユベントスと並び、来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得に向け望みをつなげた。

 ナポリ(SSC Napoli)はクラブの最多得点記録保持者であるドリース・メルテンス(Dries Mertens)が復帰後早々に活躍してベネベント(Benevento Calcio)を2-0で下し、5位ローマと1ポイント差の6位につけている。(c)AFP/Emmeline MOORE