【2月28日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William)がこのほど、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する偽情報などがソーシャルメディア上にあふれているとの警戒感を示し、適格者に接種を受けるよう促した。これより前には、祖母のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)も同様の呼びかけをしていた。

 ケンジントン宮殿(Kensington Palace)が27日夜に公開した動画の中でウィリアム王子は、「ソーシャルメディアには時折、大量のうわさと誤情報があふれている」と語った。

 動画では王子とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)が、新型コロナウイルスに感染した場合に重症化しやすく、1回目の接種を早期に受ける資格がある2人の女性とビデオ通話を行う様子が紹介された。

 このうち2型糖尿病患者のシバリさんは、ソーシャルメディア上のたくさんの投稿を読んで、早期にワクチン接種を受けることに「少し不安」を抱いていたが、今は信頼できていると話した。

 これに対して王子は「誰を信頼するか、どこから情報を得るか、私たちは少し注意する必要がある。特に重症化しやすい人にとっても、ワクチン接種を済ませることは非常に重要だ」と語った。

 その上で「妻と私は決して医療の専門家ではないが、少しでも不安を和らげることになるならば、私たちはワクチン接種を心から支持する。これは本当に、本当に大切なことだ」と強調した。

 25日にはエリザベス女王が、1月にフィリップ殿下(Prince Philip)と一緒に受けたワクチン接種は「全く痛くなかった」と語り、国民に接種を促した。

 女王は、接種を恐れている人は「自分自身より他人のことを考えるべきだ」と語った。(c)AFP