【2月28日 東方新報】国営中国中央テレビ(CCTV)などによると、2022年北京冬季五輪・パラリンピックの開幕を1年後に控えた2月4日までに、五輪の関連施設はすべて完成し、オリンピック向けた準備作業は大詰めの段階に入った。世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、2020年に開催する予定の東京五輪は1年延期となり、無観客での開催案なども検討されているが、オリンピックの関係者たちはコロナ禍の早期終息と、北京冬季五輪の無事開催に高い期待を寄せている。

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は北京冬季五輪の開幕まで1年となった4日、「中国が新型コロナウイルスの危機を克服しており、安全で安心な五輪が確実に開催できると確信している」とのメッセージを寄せた。北京市内で同日、五輪公式用品の販売開始を祝うイベントが実施された。

 北京冬季五輪の関連競技は、北京市、北京市延慶区(Yanqing)、張家口市(Zhangjiakou)の三つのエリアで行われる。北京エリアで主に氷上競技、延慶と張家口で雪上競技が開催される。北京市内では、北京国家水泳センター、国家体育館、首都体育館など既存の施設が活用されるほか、国家スピードスケート場と首鋼スキージャンプ台の二つの施設が新しく建設された。

 延慶では、国家アルペンスキーセンターと国家スノーモービル・ボブスレーセンターが新しく建設された。張家口には国家スキージャンプセンター、国家クロスカントリースキーセンター、国家バイアスロンセンターの3施設が建設されたほか、密苑雲頂楽園は雲頂スキー公園競技場に改造された。

 コロナ禍の影響で、工事が遅れることを心配する声も一時あったが、関係者の努力ですべての建設は計画通りに進められた。各競技会場はテスト競技ができる状態になっている。ただ、コロナの影響で五輪の約1年前に開催されるテスト大会が相次いで中止され、各国の選手に「ぶっつけ本番」を強いる事態になってしまったことも事実だ。万全な状態ではないため、北京冬季五輪での「記録更新」は少ないのではないかと懸念する関係者もいる。

 ここ数年、中国ではスキーやスケート、ソリなどのウインタースポーツの人気は高まっているが、関連施設の数はまだ少ないといえる。スキーをするためにわざわざカナダや日本に行く人は近年増えている。北京冬季五輪の関係者たちは、新設された競技施設は今後、広く使用され、延慶や張家口地区の観光業の発展に寄与することにも期待を寄せている。(c)東方新報/AFPBB News