【2月23日 AFP】英政府は22日、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を段階的に緩和していくためのロードマップを発表した。これにより、サッカーイングランド・プレミアリーグのシーズン最終週に観客が戻ってくる可能性と、サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)の決勝が満員のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる希望が出てきた。

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相が発表した4段階のロックダウン緩和計画では、早くても5月17日になるまでは主要スポーツでの無観客が続く。しかし、感染状況が悪化していなければ、最大1万人あるいは収容率25パーセントのうち、少ない方の人数の観戦が認められる。プレミアリーグは同月23日にシーズンが終了する。

 すべての規制が解除されるのは6月21日で、イングランドで開催される一連の国際スポーツ大会には間に合うことになっている。ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で1年延期となっている欧州選手権は、準決勝が7月6日と7日、決勝が同11日に英ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われる。

 その他、第2次世界大戦(World War II)後では初の中止となったテニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)が6月28日に開幕し、ゴルフの第149回全英オープン(The 149th Open Championship)は、7月15日から18日までケント(Kent)州サンドイッチ(Sandwich)のロイヤル・セントジョージズ・ゴルフクラブ(Royal St George's Golf Club)で開催されることになっている。

 英国は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死者が12万人以上に上り、感染状況が世界で最も深刻な国の一つとなっている。しかし、ジョンソン首相は議会で、大規模なワクチン接種計画が病院への負担を軽減しているとして、「終わりが本当に見えてきている」と語った。(c)AFP