【2月23日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は22日、W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)について、各チームにおける登録メンバーの人数と試合間隔を増やすことを明らかにした。

 フランス大会では出場選手の負担を軽減するべく、各チームの登録メンバー枠が2019年の日本大会(Rugby World Cup 2019)の31人から33人に拡大されることに加え、プールステージでは全チームに中5日の休養日が確保されることになった。これにより、2023年9月8日に開幕する同大会は開催期間が日本大会より1週間長くなり、翌月28日に決勝が行われる。

 選手の福利を原則とした今回の画期的な決定は、W杯理事会をはじめワールドラグビー執行委員会、2023年の大会組織委員会、そして国際ラグビー選手会(IRPA)が合意したものとなっている。過去の大会では、選手層が薄い新興国のプールステージの休養日が短くなるケースがあった。

 現役時代にはアイルランド代表やブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)として活躍し、IRPAの代表を務めるブライアン・オドリスコル(Brian O'Driscoll)氏は、「W杯はフィジカルの厳しさが増し、試合間隔も短くなっている」とすると、「これは大会にとって有益な前進であり、より良い成果を出すために、IRPAとワールドラグビーがどのように協力していけるかという具体例だ」と述べた。(c)AFP