【2月24日 CNS】すでに再開した中国共産党第一次全国代表大会の会場跡に建てられた記念館(中共一大会址記念館)の修繕現場では16日、江西省(Jiangxi)上饒市(Shangrao)出身の「金塗り」の徐正堂(Xu Zhengtang)さんが、丁寧に木門にペンキを塗っている。

「上海に出稼ぎに来て31年になるが、現地での年越しは初めてだ」と、徐正堂さんは木門を塗りながら記者に言う。「私のような出稼ぎ労働者は一年間頑張って働いて、春節に実家に帰るのを楽しみにしているが、例年と違い、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による『現地での年越し』の呼びかけに応えるため、また今年は中国共産党結党100周年となり、工期は得にきついため、実家に帰れなくなった。それに、家族は私のことを理解してくれ、息子と娘は上海に来て、私が国のために塗ったドアと窓を見に来たいと言ってくれた。ここに残って仕事をするのをとても誇らしく思う」という。

 同記念館の修繕を請け負う上海建築装飾集団有限公司の葛虓(Ge Xiao)副社長は、今年の春節期間中に特に20人余りの熟練技術者を残し、ラストスパートをかけると述べた。計画によると、連休前の修繕作業はすでに85%完成した。次は「仕上げ」の段階に入る。

「連休前後の最大の変化は、外壁の足場の撤去で、全体の壁面を自然光の下に露出させることができたことだ。修繕した壁面と本来の色収差(いろしゅうさ)があまりにもはっきりしている場合は、調整しなければならない。室内では、「金塗り」工法はすでに最後の上塗り作業に入っている。3月末に完成するには、まだ時間は十分にある」と、葛虓(Ge Xiao)さんが紹介する。

 同記念館は、典型的な石庫門建築(1860年代から見られる上海の中洋折衷型の伝統的建築様式)で、1920年に建てられたものだ。1921年7月23日、中国共産党第一次全国人民代表大会がここで開かれた。今回はこの建物が百年の歴史を持つ文化財建築史上最大規模の修繕工事となる。

 良好な風貌で結党100年を迎えられるようにするため、現在は中共一大会址記念館、中共二大会址記念館、中共四大記念館の修繕、改築が段階的に行われている。結党100年の際に営業を再開する見込みだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News