【2月20日 AFP】米国で90歳の女性が、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けるため、雪が積もった往復約10キロの道のりを2本のストックをついて歩ききった。

 ワシントン州シアトル(Seattle)に住むフラン・ゴールドマン(Fran Goldman)さんは、1回目のワクチン接種の予約を取るため必死の思いで毎日電話をかけ続けた。

 地元紙シアトル・タイムズ(Seattle Times)によると、ゴールドマンさんはついに今月14日の予約を取ることができ、必ずこの日に接種を受けるつもりでいた。しかし運の悪いことに雪が何センチも積もってしまい、ワクチンを接種する病院まで車で行くのは避けた方が良い状況になった。

 ゴールドマンさんは前日に予行演習として病院まで約4.8キロの道のりの大半を歩いた。

 そして14日、昨年人工股関節への置換手術を受けていたゴールドマンさんは服を着込み、長靴を履き、2本のつえを握ってワクチン接種に向かい、予約時間から5分遅れただけで病院に着いた。

 ゴールドマンさんは同紙に「簡単ではない。大変だった」と語った。(c)AFP