【2月18日 AFP】米歌手リアーナ(Rihanna)さんが上半身裸でヒンズー教の神ガネーシャ(Ganesha)のペンダントを身につけた画像を公開し、冒涜(ぼうとく)的だとしてインド人の激しい怒りを買っている。

 リアーナさんは今月初め、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)政権にとって大きな試練となっているインドの農民デモに言及し、同国政府の反発を招いていた。

 リアーナさんは16日、自身が手掛ける下着ブランド「サベージXフェンティ(Savage X Fenty)」のプロモーションの一環で、この画像を1億人以上のフォロワーを抱えるツイッター(Twitter)のアカウントに投稿。フォロワー約9140万人のインスタグラム(Instagram)アカウントにも同じ画像を投稿した。

 インドのソーシャルメディア利用者や政治家らは同日、リアーナさんの投稿は「軽蔑的」でヒンズー教の神への尊敬に欠け、インド人の感情を傷つけるものだと非難した。

 モディ首相率いるヒンズー教至上主義のインド人民党(BJP)出身、ラム・カダム(Ram Kadam)議員は「われわれの親愛なる神ガネーシャをリアーナが恥知らずに侮辱しているのを見るのはぞっとする」とツイッターに投稿。「彼女がインドの文化、伝統、そしてわれわれが抱える問題について何も知らず、敬意も払っていないのがこれで露呈した」と続けた。

 右翼団体「世界ヒンズー協会(VHP)」は、フェイスブック(Facebook)とツイッターがこの画像の掲載を続けていることについて警察に訴え、リアーナさんのソーシャルメディアのアカウントに対処するよう要求したと発表した。(c)AFP