【2月18日 AFP】英政府は17日、健康な被験者に新型コロナウイルスを人為的に感染させる世界で初めての研究について、同国の臨床倫理委員会が承認したことを受けて、1か月以内に着手すると発表した。最も効果の高いワクチンの特定などを目指す。

 民間企業・エネルギー・産業戦略省によると、18~30歳の被験者最大90人を、管理された環境下で新型コロナウイルスに感染させるもので、ワクチンや治療法の開発を促すため、個体への感染に必要なウイルス量を調べる。

 クワシ・クワルテング(Kwasi Kwarteng)民間企業・エネルギー・産業戦略相は、「ワクチン開発は大きく前進してきたが、より長期的な使用を見越して最も効果が高いワクチンを見つけたい」と述べた。

 クワルテング氏は、「(この研究は)コロナウイルスがヒトに及ぼす影響についての理解促進に役立つだけでなく、さらには速やかなワクチン開発の促進につながる可能性もある」と述べた。

 この研究は、英政府が3360万ポンド(約49億円)を支援し、ロンドンのロイヤル・フリー病院(Royal Free Hospital)と共同で行う。英政府によると、同病院の臨床研究施設は、ウイルスを外部に漏らさない特別な設計になっている。

 研究の第1段階が終わった後、少数の被験者に臨床試験(治験)で安全性が確認されたワクチンを接種した上で新型コロナウイルスにさらし、最も効果の高いワクチンを特定する。

 この間、医療従事者や研究者らが24時間態勢で被験者の健康状態を確認しつつ、ウイルスによる影響を観察する。(c)AFP