【2月17日 AFP】国外に逃げようとして失敗した、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長の娘ラティファ(Latifa)王女が、監禁状態にあり、命の危険にさらされていると訴える動画が、16日に公開された。

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 ラティファ王女は2018年3月、ヨットに乗って海から国外へ脱出を試み、途中で連れ戻されて以来、公の場に姿を見せていない。

 英BBCが公開した動画は、その約1年後に携帯電話で撮影されたものだとされている。この中で王女は、浴室の隅にうずくまりながら話していると説明した。「私は捕らわれの身で、この別荘は刑務所に改装された」とし、「別荘の外には警官が5人いて、中には2人おり、毎日身の安全と命に不安を感じている」と述べた。

 さらに別の動画では、自身の状況は「日増しに絶望的になっている」と話し、「この刑務所で捕らわれの身のままでいたくはない。ただ、自由になりたい」と訴えた。

 BBCは調査報道番組「パノラマ(Panorama)」の前に、この動画の抜粋を放送した。

 一方、スカイニューズ(Sky News)も、ラティファ王女の動画を受け取ったが、ここ9か月は王女と連絡が取れていないと報じている。

 BBCとスカイニューズによると、動画は王女の友人が国連(UN)に渡したという。

 ドバイ当局にコメントを求めたが、回答は得られなかった。(c)AFP