【2月14日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は13日、自身の私生活を調査していた記者を「破滅させる」と脅したとされるスタッフの辞任を認めたと発表した。

 ホワイトハウスは、1週間の無給停職処分を受けていたTJダックロ(TJ Ducklo)副報道官の辞任を容認したという。ホワイトハウスのジェン・サキ(Jen Psaki)報道官が明らかにした。

 米誌ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)によると、ダックロ氏は、自身と米ニュースサイト「アクシオス(Axios)」のアレクシ・マキャモンド(Alexi McCammond)記者との数か月にわたる交際について米政治サイト「ポリティコ(Politico)」のタラ・パルメリ(Tara Palmeri)記者が取材を始めたことを受け、1月20日の米大統領就任式後まもなくパルメリ氏に電話をした。

 そして「お前を破滅させる」とパルメリ氏を脅したという。

 ヴァニティ・フェアによると、ダックロ氏は「相手を見下した、女性蔑視的な発言」をし、パルメリ氏が「嫉妬している」とも言い放った。

 サキ報道官によると、この件が明らかになった13日、ダックロ氏は「自身の私生活についての会話が熱くなった」としてパルメリ記者に謝罪した。

 パルメリ氏が記事を提供している米政界の情報・ゴシップニュースレター「ポリティコ・プレイブック(Politico Playbook)」は先週、マキャモンド氏は昨年11月に自身とダックロ氏の交際を公にしていたと記載した。

 バイデン氏は大統領に就任した翌日、ホワイトハウスのスタッフに対し、他人を不当に扱うことがないよう注意し、「これは冗談ではない。私と仕事をする皆さんが、他の同僚に対して敬意に欠ける扱いや、誰かを見下した物言いをしたことが私の耳に入れば、その場で解雇する」と警告していた。(c)AFP