【2月14日 AFP】20-21フランス・リーグ1は13日、第25節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)はネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を欠きながらもモイゼ・ケアン(Moise Kean)が決勝ゴールを挙げ、ニース(OGC Nice)を2-1で下して暫定首位に立った。

 ユリアン・ドラクスラー(Julian Draxler)の得点で先制したPSGは、マルコス・ロペス(Marcos "Rony" Lopes)に同点ゴールを決められたが、76分にはケアンが勝ち越し弾をマークして勝ち点3を手に入れた。エバートン(Everton)からローンで加入しているケアンは、これが今季のリーグ戦での10点目となった。

 16日に予定されているFCバルセロナ(FC Barcelona)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)決勝トーナメント1回戦の第1戦に向けて士気を高める結果となったPSGは、スタッド・ブレスト(Stade Brestois 29)とのホームゲームを14日に控えているリール(Lille OSC)を得失点差で上回り、暫定ながら首位に立った。

 また、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)がホームでモンペリエ(Montpellier HSC)に1-2で敗れたため、同チームとの勝ち点差を2ポイントにまで広げた。

 PSGでは、2部カーン(SM Caen)と対戦した前週ミッドウイークのフランス杯(French Cup 2020-21)で鼠径(そけい)部を負傷しピッチを後にしたネイマールが、少なくとも3週間の離脱になるとみられており、バルセロナとのアウェーゲームを前に大きな痛手となっている。

 バルセロナ戦では、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)も欠場する予定になっている。ディ・マリアはこの日、同じく主力の一人で故障リストに入ったばかりのマルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)と並んで試合を観戦していた。

 ネイマールが加入してからの最初の2シーズン、PSGはチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦でレアル・マドリード(Real Madrid)とマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)にそれぞれ敗れているが、敗退が決まったのはどちらも同選手が負傷した後のことだった。

 昨シーズンは決勝進出を果たしたものの、今季はキープレーヤーであるネイマールの負傷がバルセロナ戦で致命的なものになるかもしれないと懸念されている。

 凍えるような寒さの本拠地でニースを下したPSGのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、「何人かの主力を欠くことになるが、信頼を置けるチームがある」とコメントした。

「いつだって全員を起用できるのに越したことはないが、もちろん勝利を目指すつもりだし、言い訳は存在し得ない」 (c)AFP/Andy SCOTT