【2月14日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は13日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第24シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は6-1、5-7、6-4、6-4でラドゥ・アルボット(Radu Albot、モルドバ)を下した。

 ルードはノルウェーの選手としては史上2人目となる四大大会(グランドスラム)の16強入りを果たした。しかも1人目は自身の父親で、現在のコーチでもあるクリスティアン(Christian Ruud)氏だった。

 ルードは「父も喜んでいた。僕のメインコーチだから、父にとっての実績にもなる。これで選手とコーチの両方で成し遂げたことになった」と父親の記録に肩を並べたことを誇った。

 ルードは「まだ記録を破られたわけじゃなく、それでいて息子が同じことをやったのがうれしいんだと思う」と話し、「ノルウェーテニス界の記録という点で、僕に対する父の最後のとりでのようなものだったからね」と続けた。世界ランキングが最高39位だったクリスティアン氏に対して、ルードは現在28位につけている。

 父親のクリスティアン氏は、1997年の全豪で4回戦に進出し、歴史に名前を刻んだが、現在ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)のコーチとして同じくメルボルンへ来ているゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic)氏に敗れた。

「キャリア最高の結果の一つだが、一番つらい負けでもあったと何回か話を聞いたことがある。だから月曜の自分がそうならないことを願うよ」と話すルードは、4回戦で第7シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)に挑む。(c)AFP