【2月14日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2021)は13日、第2節の試合が行われ、初戦を落としたイングランドがアンソニー・ワトソン(Anthony Watson)の2トライなどでイタリアを41-18で下し、今大会初白星を挙げた。

 前回王者のイングランドは、前週のスコットランド戦では1トライも奪えずに6-11で敗れ、トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)でスコットランドに38年ぶりの白星を献上した。

 しかしこの日は、開始2分で相手にまさかの先制トライを許しながらも、前半だけでジョニー・ヒル(Jonny Hill)、ワトソン、ジョニー・メイ(Jonny May)がトライを決めて20-8とリードして試合を折り返した。

 後半も、開始早々にワトソンが抜け出してトライを決め、勝利を決定づけると、ジャック・ウィリス(Jack Willis)とエリオット・デイリー(Elliot Daly)がさらにトライを加え、最終的には合計6トライを挙げてボーナスポイントも獲得する大勝を収めた。

 主将のオーウェン・ファレル(Owen Farrell)は英ITVスポーツ(ITV Sport)に対して「本来の自分たちに戻れた。過去最高の内容ではなかったが、感情と活力、意志の面ではあるべき姿に戻れた」と話した。

 一方のイタリアは、これで2015年から続くシックスネーションズでの連敗が29試合に伸び、対イングランドではテストマッチ28戦全敗となった。

 それでも、10-50で大敗した前週のフランス戦からは大きく改善し、大方の予想を覆してモンターナ・イオアネ(Montanna Ioane)が先制トライを決めた。フランコ・スミス(Franco Smith)ヘッドコーチ(HC)も「また一歩進んだ。正しい方向への一歩だ」とコメントしている。

 ウェールズは2トライを挙げたルイス・リース・ザミット(Louis Rees-Zammit)がチームをけん引し、14人のスコットランドとの熱戦を25-24で制して2連勝を飾った。

 スコットランドはザンダー・フェーガソン(Zander Fagerson)が後半に一発レッドカードで退場した。ウェールズは前週のアイルランド戦に続き、相手に退場者が出る中で勝利している。

 2週間後の第3節で、ウェールズはイングランドと、スコットランドはフランスと、イタリアはアイルランドと対戦する。(c)AFP/Julian Guyer