【2月13日 AFP】オランダのハーグ(Hague)で12日、珍しく池の水が凍り、薄い氷の上でスケートをしないようにとの警告を無視して冷たい水に落ちる人が相次いだ。

 オランダは今週末、十数年ぶりの吹雪に見舞われ、運河が凍った時のためにほぼ誰もがスケート靴を用意しているといわれるオランダの人たちは興奮した。

 ハーグ市当局は、氷が薄過ぎるとして市中心部の池、ホフファイバー(Hofvijver)でスケートをしないよう呼び掛けたが、その時にはすでにスケートをしようとした数人が水に落ちていた。

 それでも滑ろうという人は続き、熱心な数人のアマチュアスケーターがすぐに氷をつき破って冷たい水に落ちた。

 AFPの記者によると、通りがかりの人々に助けられて水から出た人や、特別な防護服を着た救急隊員に岸まで連れて行かれる人がいた。池の周囲には数百人のやじ馬が集まった。

 今回の寒波により、1997年以降地球温暖化の影響で開催されていなかった11都市スケートマラソン大会「エルフステーデントホト(Elfstedentocht)」がほぼ四半世紀ぶりに復活する望みがほんの一瞬だけ生まれた。

 しかしマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大リスクや、すでに逼迫(ひっぱく)している医療が負傷者の治療で圧迫される恐れがあるとして、同大会開催の可能性を否定した。(c)AFP