【2月10日 AFP】欧州は9日、数年ぶりの大雪に見舞われた。ドイツではいてつく寒さの中、16時間以上続く車の立ち往生が発生し、英国では新型コロナワクチンの予防接種会場が閉鎖を余儀なくされた。

 現地メディアによると、ドイツでは、9日午後までの降雪量が50センチに達した場所もあった。

 北西部ノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州ビーレフェルト(Bielefeld)市付近の高速道路では8日から9日にかけて、16時間以上にわたって車の立ち往生が発生した。

 現地警察によると、原因は雪によるトラックのスタックで、渋滞の長さは37キロにわたった。気温が氷点下12度まで下がる中、車内で身を寄せ合い震えるドライバーらの姿が映像で伝えられた。ドライバーらは何時間も食べていないと訴えていた。

 中部ヘッセン(Hesse)州でも車の立ち往生が複数報告され、15時間足止めされたドライバーもいたという。

 中北部ザクセン・アンハルト(Saxony-Anhalt)州では、トラクターの横で雪に埋もれていた男性が発見され、警察は凍死した可能性が高いとみている。

 ドイツ以外でもベルギー、オランダ、デンマークなど中欧と北欧の国々が大雪に見舞われた。

 英国ではイプスウィッチ(Ipswich)やコルチェスター(Colchester)を含むイングランドの数か所で、新型コロナウイルス予防接種会場が閉鎖を余儀なくされた。(c)Femke COLBORNE with AFP bureaus