【2月13日 AFP】米製薬大手モデルナ(Moderna)は12日、新型コロナウイルスワクチンの現在の供給量を迅速に増やす方法として、バイアル瓶1本に充填(じゅうてん)するワクチンを最大50%増量するため、各国の規制当局に認可を求めていることを明らかにした。

 同社の発表に先立ち、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は米食品医薬品局(FDA)がバイアル1本に入れるワクチンを40%増量することを既に許可したと報じていた。

 ニューヨーク・タイムズは情報筋の話として、FDAはバイアルのワクチン充填量を従来の10回分から14回分の増量に合意し、これを実現するには生産ラインの設備の変更が必要で、それには4月末までかかると報じていた。

 モデルナの広報担当者はAFPに対し、「リソースとより多くのワクチンを各国市場に迅速に届ける機会を最大限活用するため、バイアルのワクチン充填量を従来の10回分から最大15回分に増やすことを提案」し、FDAをはじめ、他国の規制当局と協議中だと述べた。ワクチンの充填量を増やしても、従来と同じバイアルが使用できるという。

 同広報担当者は「いかなる変更点も、さまざまな規制当局の最終承認を得なければならない。こうした変更は、約2~3か月で完了すると思われる」と続けた。(c)AFP