【2月13日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領を反乱扇動の罪に問う弾劾裁判は12日、弁護側が陳述を行った。トランプ氏が自らの支持者に対し「必死に闘う」よう訴えて暴力を扇動したとする民主党側の主張に対し、弁護団は民主党員らが「闘う」という言葉を使って支持者を鼓舞する場面を多数集めた映像を流して反論した。

 映像は10分以上にわたり、昨年の選挙期間中のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領やカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領を含む多数の民主党員が登場。演説やテレビで「闘う」という言葉を数百回にわたり使う様子を映し出した。

 トランプ氏は先月6日、自身の支持者らによる議会襲撃の前、演説で暴力を扇動した罪に問われている。弁護団は、同氏の挑発的な言葉は熱のこもった政治演説にすぎないと主張した。

 裁判ではこれに先立ち、検察役の下院議員らが2日間にわたり行った陳述で、トランプ氏が先月6日に行った演説の映像を繰り返し流し、この演説が支持者らを扇動し、ペンシルベニア通り(Pennsylvania Avenue)への行進と議会襲撃につながったと主張していた。

 弁護側は1日のみで陳述を終了。裁判では次に、陪審員役の上院議員が質疑応答を行う。(c)AFP