【2月10日 AFP】(更新)米上院で9日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領を反乱扇動の罪に問う弾劾裁判が始まった。退任したトランプ氏の裁判を行うことが合憲かどうかの審理と採決が行われ、賛成多数で可決した。

 トランプ氏は今回の裁判で、1月6日に支持者らが起こした議会襲撃事件を扇動した罪に問われている。裁判長役は、民主党のパトリック・レーヒー(Patrick Leahy)上院議員が担当。

 トランプ氏に対する弾劾裁判は、米大統領として史上初の2度目。昨年の弾劾裁判では、権力乱用の罪を問われたが無罪となった。退任後の弾劾も米史上初で、これについてトランプ氏の弁護団は違憲だと主張した。

 9日は、まず退任した大統領を裁くことが合憲かどうかについて、数時間の審理を経て採決を実施。56対44で可決され、違憲とする弁護団の主張は退けられた。共和党からは、6人が賛成に回った。

 本格的な審理は10日に始まり、双方がそれぞれ口頭弁論を16時間行う。(c)AFP