【2月13日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の下で国連(UN)大使を務め、長きにわたってトランプ氏を支えてきたニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)氏は、12日に公開されたインタビューで、トランプ氏は大統領選挙に再出馬できないとの見解を示した。さらに、昨年の大統領選の結果を覆そうとしたトランプ氏の試みを共和党員らが後押ししたのは間違っていたと指摘した。

 過去にサウスカロライナ州知事、2017~18年に国連大使を務め、トランプ氏の熱心な支持者の一人だったヘイリー氏は、ポリティコ・マガジン(Politico Magazine)誌の取材に対し、大統領選でジョー・バイデン(Joe Biden)現大統領に敗北した後のトランプ氏については「深く動揺」していると吐露。

 また、トランプ氏が自身の敗北と2度目の弾劾訴追への復讐(ふくしゅう)のために2024年大統領選への再出馬を目指すとの見方を否定し、「彼が(再出馬)できるとは思わない。あまりに落ちてしまった」と指摘した。

 さらに、選挙結果を覆そうとしたトランプ氏の運動を支持した共和党に対する批判も展開した。トランプ氏による運動は、支持者らが議会を襲撃した先月6日の衝撃的事件につながった。

 ヘイリー氏は、事件当日以降はトランプ氏とは話していないと説明。「(トランプ氏は)進むべきではない道へ進んでしまった。われわれは彼について行くべきではなかったし、彼の話を聞くべきではなかった」と語ったヘイリー氏は、「われわれは、あんなことが再び起こるのを許してはならない」と述べた。

 ヘイリー氏はまた、自身が2024年大統領選への出馬を検討していることを認めた。(c)AFP