【2月12日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は11日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)とモデルナ(Moderna)から新型コロナウイルスワクチン計2億回分を新たに購入する契約を結び、7月末までにほぼすべての国民に接種する方針を打ち出した。

 バイデン政権は先月、両社からワクチンを購入する方針を示していた。今回の契約で米国のワクチン確保数は50%増え、6億回分となった。

 バイデン氏は、首都ワシントン近郊の米国立衛生研究所(NIH)を視察した後、モデルナとファイザーからワクチン各1億回分を新たに購入する最終契約に署名したと発表した。「7月末までに、米国民3億人に供給できる見通しが立った」

 米国ではこれまでに、人口の約10%に当たる3470万人が1回以上の接種を受けた。モデルナとファイザーのワクチンは米国での緊急使用が認められており、2回の接種が必要。

 米国の1日当たりの新規感染者数は、ピークだった休暇シーズン後の今年1月8日の30万人以上から、今では約10万人にまで減少している。(c)AFP/Issam AHMED