【2月10日 AFP】英国のチャールズ皇太子(Prince Charles、72)が、新型コロナウイルスワクチンの1回目の接種を受けた。公邸が10日、明らかにした。皇太子は昨年、同ウイルスに感染していた。

 皇太子と共に、妻のカミラ夫人(Camilla, Duchess of Cornwall、73)も接種を受けた。同国保健当局は目下、70代に対してワクチン接種を強く呼び掛けている。

 英国は欧米諸国の中で最初に一般市民を対象にした接種を開始し、同国史上最大のワクチン接種計画を進めている。

 同国内で、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)のワクチンか、あるいは英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)と英オックスフォード大学(University of Oxford)のワクチンのいずれかを接種した人は、これまでに約1250万人に上っている。

 政府は、感染や重症化のリスクが最も高い人々への接種を今月15日までに完了したい考え。この高リスク層は1500万人で、うち最後の対象となるのが70代だ。

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II、94)と夫のフィリップ殿下(Prince Philip, Duke of Edinburgh、99)は、先月接種を受けている。王室が女王個人の健康に関わる情報を公表するのはまれだが、先には80代のワクチン接種が進められており、接種計画の推進を狙ったものとみられている。(c)AFP