【2月10日 AFP】自動小銃AK47で知られるロシアの武器メーカー、カラシニコフ(Kalashnikov)のドミトリー・タラソフ(Dmitry Tarasov)社長は9日、流行に敏感な層や若者をターゲットに、電子機器を搭載した散弾銃を販売する計画を明らかにした。

 タラソフ氏によると、同社が開発した12ゲージの半自動式散弾銃「MP155ウルティマ(MP-155 Ultima)」はコンピューターが内蔵されており、撃ち方の指南もしてくれる。コンパスやビデオカメラ機能の追加も可能。

 タラソフ氏は経済紙RBKに対し、「初のガジェット武器だ。生まれた時からガジェットに囲まれていて、それなしの生活など想像できない世代を引き付けることが目的だ」と説明した。

「今日、昔ながらの狩猟はまれになってしまい、風変わりとさえみなされている」とし、そのため流行に敏感な層や1990年代中盤以降に生まれたZ世代を取り込みたいと語った。使用については「責任を感じつつも大いに楽しんでほしいと思っている」と続けた。

 MP155ウルティマは昨夏、モスクワ郊外で開催された軍事技術展示会で初公開された。販売予定価格は10万ルーブル(約14万円)。(c)AFP